【5】セルフモニタリング
ぜんかいのおはなし:
子どもの考え方は近しい大人、とくに母親の「説明スタイル」を受け継ぎやすい。
「そう考えるのが当たり前」だと思っていた自分の考え方の癖にさえ気づければ、気に入らない思考回路は作り直せる。
というわけで初のエクササイズ編。これがやりたかったんだよ!長かった!
【自分の考えていることをモニタリングしよう】
どんな改善もまずは記録から。
まえに書いたように、自分の頭の中の4割は「意識されない」思考です。
なにか嫌な気分になったら、ちょっと立ち止まって「なにを考えたのか」確認してみましょう。
「面倒くさい」か?
「気持ち悪い」か?
「くだらない」か?
「つらい」か?
「自分はだめだ」か?
「そんなことしても意味ない」か?
「つまらない」か?
「いますぐ死にたい」か?
確認できたら、「と思った」を付け加えて言葉にします。
「面倒くさいと思った」。
さらに、「思ったことにわたしは気づいている」でもう一度。
「面倒くさいと思ったことにわたしは気づいている」。
エクササイズのコツは、
①自分の感情が動いた瞬間に、盗塁を絶対に許さないキャッチャーのごとく考える前に送球すること。
②「面倒くさい」という感情に気づいたあと、「面倒くさいなんて考えるからわたしはダメなんだ」などと自分をさらにハンマーで殴らないこと。
このエクササイズは応用範囲が広いです。
たとえばダイエット中に「チョコが食べたいと思っている」「チョコが食べたいことにわたしは気づいている」と繰り返すことでなにも考えずにチョコを食べてしまうことを防止するのにも使えます。
やめたい行動や考え方の癖がある人は、ぜひ使ってみてね!
本日の参考図書
メンタリストDaiGo『ウィルパワーダイエット ダイエットという自分との心理戦に勝つ方法』マガジンハウス
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【4】あなたは悲観主義?楽観主義?
コーヒーを飲むか、紅茶を飲むか。
シンプルな2択ではあるものの、本人が答えた「こっちをいつも飲む」という嗜好は、その95%が両親の選択と同じであることがわかっている。
僕らの頭のなかは、両親のものの考え方に強く影響を受けている。
著名な心理学者であるマーティン・セリグマンは、こうした身近な他者からの考え方の癖が「楽観主義」や「悲観主義」として子どもに受け継がれることを証明した。
セリグマンの主張は、「ぜったいに楽観主義になるべき。そのほうがお得」である。
セリグマンは、米軍の兵舎から会社の営業職選考から小学校まで社会のあらゆる領域に及ぶデータ収集をとおして、どんな悪辣な環境でも挫折せずに伸び、ゆくゆくは組織のリーダーになる人材は例外なく楽観主義であることを示した。頭の良さ、身体能力、そのほかどんなポイントよりも「楽観主義であること」が社会的成功との相関が高いのだ。
著書『オプティミストはなぜ成功するか』は、自分で測れる楽観度測定テストもついているのでお勧めの一冊。
セリグマンは、ある出来事がなぜ起こったのか(なぜうまくいったか、なぜこんなひどいことになったのか、など)に対する説明の仕方を「説明スタイル」と呼んでいる。子どもが「説明スタイル」を獲得する際、もっとも影響力が強いのは母親自身の説明スタイルであるといわれている。母親自身が楽観主義なら楽観主義を、悲観主義なら悲観主義を子どもは獲得する。
コーヒーが好き、紅茶が好き。
それはそれで結構だ。
それが親の受け売りだったとしても、特段問題はない。
嫌なら注文を変えればよいだけだ。
説明スタイルも同じである。
嫌であれば変えられるのだ。
だがそれには、まず自分が考えていることに注意する必要がある。
自分でも気づかないうちに落ち込んでいるかもしれない。
とくに理由なく怒りがわいてくるかもしれない。
まずはそれを受け止めてあげることだ。
本日の参考図書:
マーティン・セリグマン『新装版 オプティミストはなぜ成功するか ポジティブ心理学の父が教える楽観主義の身につけ方』
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【3】コーヒー派?それとも紅茶派?
ぜんかいまでのおはなし:
僕らのあらゆる行動の95%は意識されないものであり、努力と根性で変えられるのは5%までである。「なりたいわたし」になるには、意識に上る5%より意識に上らない95%にフォーカスしたほうが効率がよい。
なるほど、行動はそうかもしれない。
けど思考はどうだろう?
頭のなかというのは僕らの意識100%の自由空間なのではないだろうか?
実際、思考は行動より自由である。
というより、僕らの意識により上りやすい。
きょうの夕飯なににしようとか。
いま点滅している横断歩道を渡るべきかとか。
掃除面倒くさいとか。
が、それでも100%とはいかない。
意識に上る思考は、1日の全思考の60%ほどだ。
残りの40%は、いままでの私が何万回も繰り返したおかげで「オート」になっている。
会社や学校に行くために自宅の玄関を開けるところを想像してみてほしい。
明るい気持ちになるか?暗い気持ちか?
それが「オート」だ。思考もまた繰り返すことで気づかないうちに自動操縦になっていることを覚えておいてほしい。
また質問。
あなたは友だちと喫茶店で待ち合わせをしている。まだ友達は来ていない。
薄暗い喫茶店に入って、席に座る。店員さんがメニューを置く。
のどが渇いているあなたは、飲み物を注文したい。
あなたが注文するのはコーヒー、それとも紅茶?
さて、しばらくたって店員さんがコーヒーか紅茶を運んでくる。
飲みながら考えてみよう。
「これはほんとうに自分の好みなのだろうか?」
よりクリティカルな質問はこうだ。
「自分の両親はコーヒーを飲んでいたか?それとも紅茶?」
ここが思考の怖いところだ。
思考は遺伝する。
あなたの頭のなかは、実はそっくり親のコピーであるという可能性はないだろうか?
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【2】きょうなにしたか全部覚えてる?
目が覚める。体勢を起こす。ベッドから出る。歯を磨く。窓を開ける。
さて問題です。夜寝るまでに、僕らはいったいいくつの行動をとっているのでしょう?
そして、そのなかのいったいいくつを「無意識に」行っているでしょう?
僕らは1日に何千・何万という行動をとっているわけです。
望月も数えたことないので正確な数はわかりません。てへぺろ。
では、「百人の村だったら」ふうに、仮に僕らの1日の行動が100個あったとしましょう。そのなかの何パーセント、あなたは思い出せますか?
僕らが思い出せるのは、5%です。
100こ中5こは「自分がはっきり意識して」やっている作業です。
95こは体が勝手に動いてやってくれているものです。
人間はすごいもので、呼吸から靴ひもを結ぶ動作から、僕らはオートマチックに習慣化した行動を繰り返すことができます。
毎日同じことをするだけなら、とても楽なのです。
95こは体が勝手にやってくれるからね。
問題は、「このままじゃだめだ!新しい自分になろう!」と決意して、自分の意志でいままでの習慣を捻じ曲げようとしたときです。
変われるか?たぶん無理です。
どんなに気合を入れても、100こ中95こは「いままでの自分」に最適化された習慣に無意識に従ってしまいます。
気合をいれて変わろうとしても、いちどに変えられる習慣は100こ中5こが限界なのです。それ以外はオートモードだから。
僕らは習慣の集合体です。100この行動が僕らそのものなのです。自分を変えようとするなら、この95この壁を打ち破らなければならない。
できるか?できます。
どうすればよいのか?
それを教えるのがコーチです。
このブログでは、その技術を随時更新の予定。
定期的にオフ会も開いていくので、ぜひ遊びに来てね。
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【1】冷やしコーチ、はじめました
紹介予定の遊び道具は以下の通り。
・言葉を繰り返すだけでマジで涙が止まらなくなる「インカンテーション」。
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