【7】脳が拾う情報、捨てる情報
ぜんかいのおはなし:
僕らの目の前の「現実」は7割が視覚情報からできているが、視覚情報というのは目から入ってくる全情報の5%に過ぎない。
現実は情報の取捨選択によって大きく捻じ曲げられている。
人間の脳は、五感から大量に送られてくる情報のうちほんの一部しか受け取らない。
ここで問題になってくるのは、受け取られる情報が「どういう基準で選ばれているのか」だ。ばっさり切り捨てられる95%と、受け取られ「現実」に反映される5%の違いとはなんなのか?
一言でいうと、重要かどうか、である。
そんなの知っとるわ…俺だってテストに出なさそうな単語とか注釈とかは無視してテスト勉強するもん…。と思うだろう。
もうちょっと聞いてほしい。
問題の核心は、重要かそうでないかはだれが決めるのか、ということだ。
取捨選択の基準はいったいどこにあるのだろう?
ちょっとした実験をしてみよう。
いますぐに、目に入る赤いものを探せるだろうか?
3秒以内に。
赤いもの、見つけられた?
見つけられたら、次を読んでほしい。
たぶん「赤」と言われた瞬間になにかしら赤いものが目に飛び込んできたのではないだろうか。文房具でも、ビルの広告でも、隣の人の服でも壁紙でもなんでもよい。
さて、いまこの瞬間、望月の「赤いものを探せ」という言葉が、あなたの「基準」を書き換えたことがわかるだろうか。
「赤」という基準を設定されたあなたの脳は、ほかの情報を捨ててでも赤いものを探そうとし、だからいまはやたら赤いものが目に付くはずだ。
重要さの基準は簡単に書き換わる。そうとは意識せずに、人間はいつもいつも自分の中の重要さの基準をものすごい速さで書き換えているのだ。他人にいわれて書き換える場合もある。
そうでなければ、「犬って英語でなんだっけ?」と考えている最中に、大音量のクラクションを鳴らしながら突っ込んでくるトラックを見ても相変わらず「犬って英語でなんだっけ?」という思考をやめられないのだ。突っ込んでくるトラックに気づいた瞬間に重要さの優先順位を書き換えて「ヤバイ」と思わなければ命はない。
長くなってしまったが、答えである。
重要さの基準は、「いままで(ついさっきまで)の自分が重要だと判断したこと」だ。
だがそれは他人によって簡単に書き換えられうるし(これが自分で上書き不能にされると洗脳になる)、なにより自分自身が猛烈な勢いでいつも書き換えている。
目の前の現実を変えるにはどうすればよいのか?
一言でいうと、「昨日までの自分の基準」を「なりたい自分が持っているはずの基準」に書き換えればよいのだ。
コーチングは人生における「重要なこと」の基準を書き換えることで、本人にとっての現実を変えることを目指す技術なのである。
やっと全体像の話ができた!
読んでいただいてありがとうございました^^
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